割って飲むことが基本の焼酎ですがその飲み方の1つに「ストレート」があります。
焼酎は味だけでなく香りを楽しむお酒であり、ストレートな故、ダイレクトに感じ取ることができます。新規にご家庭用で焼酎を購入された際は先ずひと口だけでも酒の特徴を確認する意味合いで、生(きとはストレート)で試し、その後普段通りに飲むスタイルも良いかもしれません。
しかし、ストレートと言ってもただ「グラスにそのまま注いで飲むだけ」というわけではありません。
焼酎の個性をダイレクトに感じ取れるストレートだからこそ、よりおいしく飲むために押さえておきたいポイントがあるのです。
この記事では、焼酎を好んで飲む方に向けて焼酎ストレートのおいしい作り方やポイントを紹介します。ちなみにくれぐれもチェイサーをお忘れなく・・・
焼酎ストレートの作り方
ストレートといえどもちょっとの工夫とこだわりで断然おいしくなりますので、参考にしてみてください。
グラスの大きさは?
おいしくストレートを飲むためにはまず、グラスの大きさからこだわってみましょう。
いつもお酒を飲んでいるグラスで普通に飲んでも良いのですが、小さめのグラスを利用することをおすすめします。
グラッパグラス、ショットグラスなどがあれば、ストレートを楽しむには良いでしょう。大きめのグラスよりも小さいグラスで香りも楽しんで下さい。
焼酎のストレートは一気に飲むものではなく、少しずつ味わいや風味を楽しむものです。
そのため必然的に時間をかけてじっくりと飲むことになり、チビチビと舌ざわりや香りを楽しんで飲んでみてください。
もし小さなグラスがなくいつものグラスで飲むということであれば、あまりたくさん入れずに「ちょっとずつ注いで飲む」を繰り返してじっくり楽しみましょう。
ただし、少しずつ注いで飲んでいるとどうしてもテンポよく飲んでしまうことがありますので、飲み過ぎには注意が必要です。
ご承知の通り、ストレートは焼酎のアルコール度数が最も高い状態で飲む方法ですので、無理せずじっくりゆっくり楽しむスタンスが大切です。
温度は?
おいしく飲むために誰でも取り入れやすいポイントとしては、温度が挙げられます。
ストレートを飲む際の温度の選択肢は、大きく分けて以下の3つです。
ストレートの温度
- 常温
- 冷蔵庫で冷やす
- 冷凍庫で冷やす
先ず基本温度は常温。
焼酎の香りや味わいを正確に感じ取りやすい温度であり、本来の味を確認したい場合には最適です。焼酎の柄や姿を先ずは感じて下さい。
また、「もう少し飲みやすくしたい」と言う方は、飲む前に冷蔵庫で冷やすおすすめします。
冷やすことで味が引き締まり飲みやすくなります。
さらに、冷凍庫でキンキンに冷やすことで、少しとろみのついた飲み口になります。
高アルコール度数の焼酎を冷凍庫へ入れておくとトロミが出てきます。
原酒タイプ等で冷凍庫に置いて、トロトロの味わいを飲用する焼酎も一部にはあります。
(通常は25度以上の焼酎は冷たくトロミをが20度程度だと溶けたシャーベットの様な状態になります)
この様に同じ酒でも飲み方を変えると表情が変わりますので、それぞれの違いも感じて下さい。
何焼酎がおすすめ?
焼酎をストレートで楽しむにあたっては、どんな種類の焼酎を選択するのかが大きなポイントだと言えます。
原材料によって味わいや香りが大きく異なり、ストレートではその違いをダイレクトに感じ取れます。通常の20度や25度の生(き)も良いですが度数の高い原酒等もお勧めです。
芋焼酎をストレートで飲むと、サツマイモから来る甘味や濃厚な香りを感じることができるしょう。
温めた場合は伸びのあるふくよかな風味を感じますが、ストレートだと味わいはダイレクトに感じます。凝縮感ある原酒や芋の特性ごとの香りの違いなどを感じて下さい。
原酒タイプ等もお勧めですが冷凍庫へ入れてトロトロにするなど工夫してみましょう。
黒糖焼酎は甘い香りや風味を原酒で味わおう!
初留原酒タイプをキンキンに冷やしてトロミ、黒糖の香り、まろやかな甘みを味わって下さい。キンキンに冷やしてグラッパやマールの様に食後酒として、アイスにかけたりデザートのお供としても良いでしょう。
米焼酎はまろやかで口当たりがよく、ストレートで飲むと米の甘味が感じられます。
初留の原酒タイプをキンキンに冷やしてトロミを味わって飲むスタイルがお勧めです。
少し含んで舌ざわりや香りも楽しめます。食後酒としてもゆっくりチビチビ楽します。
麦や黒糖の樽貯蔵タイプなどは原材料の風味と樽とマッチングした香りなどをしっかり楽しめる事も魅力のひとつです。
焼酎をストレートで飲む際の大事な順番
お酒を飲むときにしばしば大切となるのが「順番」ですが、焼酎ストレートの場合も実は順番を意識することでよりおいしく飲めることがあります。
食と共に徐々に度数を上げてゆくのです。
焼酎は食中酒がベースですが、原酒などは食後酒として楽しむとバリエーションが広がります。
上記の様にデザートと共に味わっても良いでしょう。
例えば、最初は爽やかな炭酸割りや水割りで、その後食と共にお湯割りで焼酎の香りの伸びや風味を感じ、原酒などはストレートで食後の一杯として飲んでみることも良いでしょう。
食が絡むと度数、割り方、割度合い、同じ焼酎でも大きく味わいが変わってゆくことが魅力。
つまり肴や飲み方を変えるだけで大きく変化が出来る事が焼酎の醍醐味です。
焼酎の色々な飲み方
焼酎にはストレートの他にもおいしい飲み方が色々とあります。
水割り、炭酸割り、ロック、お湯割りなど様々です。
以下の記事では焼酎のおいしい飲み方をそれぞれ紹介しておりますので、是非ご参照ください。
- 水割り:焼酎水割りのおすすめの作り方を紹介!順番と割合が重要です!
- 炭酸割り:焼酎ソーダ割りのおいしい作り方を解説!爽快感と冷たさが命です!
- ロック:焼酎のロックをおいしく作るには?おすすめの作り方を紹介します
- お湯割り:焼酎お湯割りのおいしい作り方を解説!大切なポイントを整理します!
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで焼酎ストレートの楽しみ方やおいしく飲む方法がご理解いただけたと思います。
焼酎ストレートはポイントを押さえることでより楽しめるようになりますので、ぜひとも参考にしてみてください。
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