芋焼酎と言われると、「お酒好きの人が楽しむちょっと個性的なお酒」などというイメージを持たれる方もいるかもしれません。
香りや味わいの特徴、個性が強く出ているものもあり、苦手に感じてしまう方もいるかもしれませんが、
芋焼酎にはとても幅広い種類のお酒があり、飲み方にも様々な選択肢があります。
同じ酒でも飲み方や割り度合いによって味わいや風味が異なる芋焼酎は、虜になる魅力的なお酒であるとも言えるでしょう。
芋焼酎が好きな方・芋焼酎を楽しみたい方に向けて芋焼酎のおいしい飲み方・割り方の種類について紹介します。
芋焼酎が好きでいつも飲んでいる方でも、新たな発見があるかもしれません!
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
お湯割り
芋焼酎の甘さや風味をしっかり楽しむならばお湯割りがお勧めです!
温めることにより隠れた味わいや風味を沢山感じる事が出来ます。
実は最もオーソドックスな飲み方で身体にも優しく、食中酒としてのポテンシャルを発揮します。
割度合いはお好みに合わせてOKです。
体調や飲むタイミング、飲んでる杯数等でも調節すると良いかと思います。
ちなみに、上手にお湯割り作りが出来れば「焼酎1対お湯9」でも美味しいもの。
大まかですが常圧蒸留タイプがおすすめです。
しっかり系を楽しむならば黒麹、優しいソフト系を楽しむならば白麹を選んでみてください。
美味しい作り方
グラスは陶器がお勧めです。
グラスを2個用意し、一方にポットの熱湯を先に入れたら、他方の器にゆっくり入れ替えます。
ガツンと粗く飲みたい場合は2、3回程、
芋の風味や甘さをしっかりと引き立てたいならばゆっくり4,5回程、器のお湯を入れ替えます。
お湯の対流が収まり次第、焼酎をゆっくりとゆっくりと注ぎ、最後少しどぼっと注ぎます。
決してステアせずに自然対流を促し、対流が収まった時点で飲んで下さい。
熱湯を注ぐことはグラスの温度を保ち、お湯を入れ替えることでお湯の温度を下げ、柔らかく甘さを引き立てます。
このひと手間が、バランス良いお湯割りを作り、イモの持つ香りが引き立たせ、柔らかい甘みも広げるのです。
熱湯にそのまま焼酎を注ぐと香りや味わいが崩れます。お湯、焼酎の順番でしっかりと自然に馴染むのです。
お湯割りと合う料理
お湯割りはタレや脂がのった食材などをはじめ、煮物、揚げ物等幅広い食材と楽しめます。
甘辛い味付けの豚の角煮やタレや塩が利いた焼鳥や肉、脂ののった魚の刺身などは、特にお湯割りとの相性が抜群です。
食の脂を口中でしっかり流し、「もう一杯、もう一品」となるので、夏場食欲が落ちる方々にもぜひお勧めです。
内臓や身体を温め、ほっこりと心地よい酔い心地が続きます。
温かい酒は代謝が早いので酔いはじめが早いですが、心地良く酔いが回ります。
個人差にもよりますが、尖った酔いをせず翌朝の目覚めも爽快です。
筆者はビール変わりに炭酸割からのお湯割りへの切り替えコースが夏でも一般的です。(笑)
水割り
水割りはお湯割りと比較すると、冷めたいのでやや香りや味わいはシャープに感じるかもしれません。
軽く昼時に飲んだりする際は水割りも良いでしょう。
大まかですが、そんな時は常圧蒸留、白麹タイプの方が軽快で優しさを感じられるでしょう。
もちろん黒麹や減圧蒸留タイプでもおいしくいただけます。
おいしい作り方
まず焼酎から先に注ぎます。
そしてゆっくりゆっくりと水を注いで、最後にどぼっと水を注ぎ、氷はそっと入れて下さい。
水割りはお湯割りの逆のつくり方になります。
よくあるケースは氷の上に焼酎をどぼどぼ注ぐ飲み方。
冷たいと感じにくくなり、味わいと香りは尖ります。
割水は軟水がおすすめ、柔らかく馴染ませ飲んで下さい。
ロック
割って飲む事が基本の焼酎ですが、近年は飲み方のひとつとして楽しむ方も多くなってきました。
最初は芋の香りや味わいをストレートのように感じられ、
時間の経過とともに氷が溶けていくことで水割りのようなまろやかな味わいが楽しめるようになります。
氷が解けることで度数感は徐々に消えていきますが、ストレートに近いのでゆっくり飲むことがお勧めです。
おいしい作り方
焼酎をゆっくり注ぎ、氷をゆっくり入れます。
先に氷でも構いませんが、焼酎が氷に当たらない様に注ぐと良いでしょう。
ゆっくり溶かして馴染ませ味わい、香りを開かせて下さい。
氷は自宅の冷凍庫で作っても良いのですが、ロックアイスが溶けにくく、ゆっくりと楽しめるためおすすめです。
また、氷と焼酎が馴染み始めた時、数滴、水を加えると(ちょい水)更に香りが引立ちます。
このちょい水、お試しあれ。
前割り
ひと手間かけた前割りは、馴染んでスイスイと飲めちゃいます。
とてもお勧めです。
前割りは焼酎と水が馴染み、驚くほどまろやかな味わいになります。
冷やして飲んでもお燗で飲んでも、しっかりと馴染みます。
あくまでも湯割りや水割りは簡易的な飲み方です。
前割りの魅力に一度は触れて下さい。
おいしい作り方
飲む直前に焼酎とお湯や水を混ぜるのではなく、事前に焼酎と水を混ぜておき、1晩以上馴染ませます。
これで完成! 実に簡単ですね。
例えば、お湯割りの5対5は濃く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
前割り作りの際は5対5がお勧め。
もちろんお好みで構いませんが、通常は割って飲むときより濃い目がおいしくいただけます。
割水は軟水がおすすめ。
保管は、ペットボトルでも、瓶でも構いません。
長期保管で味わいがダレたと感じた際は、スプーン1杯程度、同じ焼酎を加えて下さい。
若干、度数感を感じますが時間経過と共に次第に馴染んでゆきます。
お湯割りと合う料理
まろやかで馴染んだ軽快な味わいの前割りには様々な食と相性が広がります。
お燗で料理の脂をしっかりと流し、冷酎でスイスイと飲んで下さい。食中のお供としてどうぞ。
ハイボール(ソーダ割り)
「1杯目はビール!」と決めている方も多いことと思います。
ですが、ビール代わりに焼酎炭酸割りもおすすめです。
相性は様々ですが、しっかりとした味わいの黒麹よりも、
マイルドな白麹やオレンジ芋など、華やかなタイプや減圧タイプのほうが相性が良いでしょう。
おいしい作り方
グラスにタップリ氷を入れてステアし、グラスを冷やします。
そして、水割りと同様に、なるべく氷を避けて焼酎を先に入れます。
最後に、冷やした炭酸水を注いだら、氷を持ち上げる様に仕上げのステアは1回のみ行います。
はじける炭酸とともに、焼酎の味わいが楽しめます。
お湯割りと合う料理
最初の一杯目、から揚げや串揚げと相性抜群!!
サクサクとした食感とシュワっとしたのど越しが食欲をそそること間違いなしです!
ストレート
お湯や水等で割って飲むスタイルが焼酎の楽しみ方の基本ですが、
酒の特性によってストレートで飲むタイプもあります。
氷や水を足さない分アルコールが強く感じられるため、
水をチェイサーとして別に用意し、ゆっくりと少しずつ味わいを楽しんでいくようにしましょう。
例えば、初留部分を詰めた高い度数タイプをキンキンに冷やしストレートでちびりちびり味わう飲み方もあります。
芋焼酎の選び方
では、数ある種類の中で何を選べばいいのでしょうか。
味わいや度数、産地などが選び方の基準となってきます。
以下のの記事では芋焼酎の選び方を詳しく解説しておりますので、是非ご参照ください。
芋焼酎ってどんなお酒?芋や麹の種類、おすすめの選び方を紹介!
芋焼酎のおいしい飲み方を探してみよう
芋焼酎は食中酒としての楽しみ方や食後酒として楽しみ方など、様々あります。
割度合いはご自身で調整できることが魅力であり、
お湯や水、炭酸など様々な割り方、そして予めひと手間かけて前割りをするなど、美味しい飲み方が沢山あります。
特に、ひと手間かけた前割りなどはぜひチャレンジして頂きたいものです。
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