焼酎の中でも飲みやすくて人気が高いそば焼酎は、飲み方によってその表情がガラリと変わります。
さらに、蒸留方法や素材によって美味しい飲み方が異なるのも押さえておきたいポイントでしょう。
また、そば焼酎の飲み方に合わせて、いただく料理にもこだわると、より一層そば焼酎の魅力を堪能することができます。
美味しい飲み方を知らないと、そば焼酎を楽しむ上で損をしているといっても過言ではありません。
今回は、そば焼酎の美味しい飲み方を、合わせて食べたい料理も踏まえて詳しく解説します。
そば焼酎を飲み始めたけど、まだ美味しい飲み方を知らない人にもぜひ参考にしていただきたい内容です。
そば焼酎の飲み方について
焼酎に限らず、お酒といえばお湯割りやロックなど様々な飲み方があります。
そば焼酎も例外ではなく、その種類によってこだわった飲み方をすると美味しさがかなりUP するのも特徴です。
せっかくそば焼酎を楽しむなら、美味しい飲み方をしたいというのは誰もが考えることでしょう。
また、美味しい料理と飲むことも喜びの一つです。
それでは、そば焼酎の飲み方にはどのような方法があるのでしょうか。
飲み方に合う料理やおすすめの酒器も踏まえて、一つずつ紐解いていきます。
お湯割り
焼酎の飲み方だったら断然お湯割り派という人も少なくありません。
そば焼酎でもお湯割りはおすすめしたい飲み方の一つです。
そば本来の個性をふんだんに味わうためには欠かせない飲み方でもあります。
特に、常圧蒸留のように伝統的な蒸留方法で作られたそば焼酎は、お湯で温めることでより一層香りと風味が引き立ち、そして調和していくため、うま味を堪能する上では格別です。
また、寒い時期には体の芯から温まるお湯割りを選びたくなる人も多いでしょう。
お湯割りがおすすめなのは、そば焼酎の香りを存分に楽しみたい人です。
そば焼酎の初心者におすすめというよりも、ツウ好みな飲み方といえます。
そば焼酎をお湯で割る時に気をつけたいのが、作り方です。
ウィスキーやカクテルはお酒から入れるケースが多いですが、そば焼酎の場合は異なります。
美味しくそば焼酎を楽しむためには、お湯を先に入れて焼酎を後から注ぐのがポイントです。
また、すぐにかき回すことなく、少し待つことも欠かせません。
自然と起こるお湯とそば焼酎との対流をじっくりと楽しみましょう。
この時間を過ごすことで、お湯とそば焼酎が綺麗に混ざり合い均一な濃度に仕上がります。
かき回してしまうと、そば焼酎の醍醐味である香りが飛んでしまうので要注意です。
そして、お湯割りを飲むなら、陶器の酒器をおすすめします。
お湯割りの作り方がわかったら、そば焼酎を引き立ててくれる美味しい料理も必要でしょう。
特に寒い時期に楽しむお湯割りのそば焼酎は、暖かいものと食べるのがおすすめです。
そば焼酎には、魚介類の臭みを消す特徴があるので、魚のあら汁や石狩鍋なども良いでしょう。
また、冬の代名詞とも言えるカキフライも、そば焼酎のお湯割りとよく合います。
ストレート
そば焼酎の中でも、長期熟成されたタイプはストレートで飲むのがおすすめです。
一般的なそば焼酎よりも非常に香りが高く、口当たりもまろやかなので、熟成された年月をじっくりと体感しやすくなります。
さらに、熟成されたそば焼酎は、コクが深く喉越しもソフトになるのも特徴です。
また、年数が経っていなくても、質の高いそば焼酎もストレートで飲むのがおすすめです。
上質であればあるほど、アルコールの角が取れて、そば焼酎が持つまろやかさを楽しむことができます。
原料自体のポテンシャルである味わいや蒸留技術による個性、そして年月に伴う変化を楽しみたい人には、ストレートでの飲み方は外せないでしょう。
アルコール度数が高いそば焼酎をストレートで飲む際には、小さめなお猪口を選ぶのがポイントです。
二日酔いが気になる人は、水と交互に少しずつ飲むことをおすすめします。
アルコール度数が高いそば焼酎による悪い酔いの心配をすることなく、贅沢な美味しい時間を楽しむためにも、ちょっとした飲み方のコツを押さえておきましょう。
また、そば焼酎のストレートは、味が濃い料理にも引けを取らない力強さが特徴でしょう。
そのため、脂っこい油淋鶏や回鍋肉などの中華料理にも意外と合うのも魅力です。
水割り
一番ポピュラーであり、手軽に楽しめる飲み方といえば、水割りでしょう。
そば焼酎を初めて飲む人や独特の香りが苦手だという人にもおすすめしたい飲み方です。
水割りにすることで、そば焼酎の個性がマイルドになり、常圧蒸留タイプのそば焼酎でも楽しみやすくなります。
アルコール度数が高いそば焼酎をすっきりとした味わいに導いてくれるのも魅力でしょう。
一般的に、焼酎の水割りは6:4の割合で焼酎を多めに入れるのが美味しいとされています。
いわゆる「ロクヨン」と呼ばれる割り方で、焼酎の風味もしっかりと楽しむことができるバランスであり、万人に受ける割合です。
とはいえ、好みは人それぞれであり、6:4の割合だと少しきついと感じる人は、水の割合を増やしていくのもよいでしょう。
そば焼酎の水割りを楽しむ上で、欠かせないのが水と氷へのこだわりです。
例えば、軟水のミネラルウォーターを使うと、そば焼酎の持つ香りを阻害することがありません。
軟水自体が口当たりの良い水なので、そば焼酎をさらにまろやかなものに仕上げてくれるでしょう。
また、そば焼酎を作る過程でも軟水が使われることが多いため、水割りにした時に馴染みやすいのもポイントです。
氷は、スーパーやコンビニで販売されている市販の氷を使うようにしましょう。
家庭で作った氷の方が手軽で使いやすいですが、不純物が多いためそば焼酎が持つせっかくの香りを損ねてしまいます。
また、家庭の氷は市販の氷よりも溶けやすい性質があり、そば焼酎と水のベストな割合を崩しかねません。
市販の氷は見た目も美しいので、視覚からもそば焼酎を楽しむことができます。
そば焼酎を水割りにするなら、グラスへのこだわりも欠かせません。
グラスが変わるだけで、ずいぶんとそば焼酎の印象が変わります。
水割りにおすすめしたいのは、薄口のグラスです。
そば焼酎の味や温度といった感覚が、直球で伝わるため、より美味しく飲むことができるでしょう。
唐辛子が効いた辛い料理とも相性は抜群です。
ロック
そば焼酎が持つ清らかな風味を満喫する際におすすめしたい飲み方は、ロックです。
水割りと同じく、純度が高い市販の氷をグラスいっぱい入れましょう。
グラスは、しっかり冷やしておくことが非常に大切です。
その上で、冷たいグラスに入った氷に、ゆっくりとそば焼酎を注ぎます。
水割りよりもさらに冷やされたそば焼酎は、より一層透明度の高い味わいを楽しませてくれるでしょう。
また、喉越しも非常によくなるので、焼酎が苦手な人でも意外と飲みやすく感じることがあるようです。
特に、熟成度の高い長期貯蔵されたそば焼酎をロックで飲むと、素材の味をそのままに堪能することができるのでおすすめです。
それでも、アルコール度数の高さが辛いという場合は、軟水を足して自分好みの濃さにして飲みましょう。
水割り同様、ロックでそば焼酎を楽しむ時にも、グラスにこだわりを持つことが欠かせません。
ロックの場合は、大きめのグラスを用意してたっぷり氷を入れましょう。
しっかりそば焼酎の味を楽しめるロックに合う料理は、濃い目に味付けをしたおつまみです。
例えば、少しピリ辛風味を効かせたきんぴらごぼうや、味がよく染みた煮物などもよく合います。
前割り
いつもより少しこだわってそば焼酎を飲みたい人におすすめなのが前割りという飲み方です。
まず、水割りを作る割合で、軟水のミネラルウォーターを使ってそば焼酎を割ります。
そして、そのまま一晩寝かせて、水と焼酎をしっかりと馴染ませるのが前割りのポイントです。
前割りにすることで、水割りで飲むよりもそば焼酎の飲み口が丸く、味も優しくなるでしょう。
中には、一週間程度寝かせるという人もいるほど、ツウな飲み方で前割りを楽しむ人は多く見られます。
前割りでそば焼酎を飲む時は、お猪口がおすすめです。
前割りにしたそば焼酎を人肌程度の温度に温めてお猪口に注ぐと、より一層そばの香りが高まります。
そば焼酎のくせが苦手な人でも、前割りにするだけで非常に飲みやすくなるでしょう。
まろやかになったそば焼酎は、さっぱりとした味付けの料理に合います。
少し酸味を効かせたものと相性が抜群に良いので、マリネや梅肉を使った料理などもおすすめです。
ソーダ割り
そば焼酎は大人の飲み物といった印象を持つ人も多いですが、実は20~30代の若い人でも十分に楽しめるお酒です。
最近は、「そばハイ」や「そばソーダ」といった相性で、ソーダ割りを楽しむ若者も多く見られます。
実は、このソーダ割りは、そば焼酎を生み出した雲海酒造が提案した飲み方です。
今や、そばの香りが炭酸と相まって爽快感が高いとして人気があります。
割り方はとても簡単で、基本はそば焼酎と炭酸水を半々の割合で注ぐのがポイントです。
冷やしたグラスに氷を入れて、そば焼酎を軽く混ぜます。
その上から炭酸水を注いで1~2回混ぜれば完成です。
爽やかさを楽しむソーダ割りも、酸味が効いた南蛮漬けなどがマッチします。
そば湯割り
最後におすすめしたいそば焼酎の飲み方は、そば湯割りです。
そば焼酎だからこそ楽しめる飲み方といっても過言ではありません。
そばの実から作られたそば焼酎は、そば湯との相性が抜群です。
湯割りでますそば焼酎の香りが苦手という人でも、そば湯割りなら風味をマイルドにしてくれるため、飲みやすくなります。
そばを食べる時に合わせて、そば湯割りにしたそば焼酎を飲むというそばフルコースは最高な贅沢といえるでしょう。
また、そばを食べない時でも、そば湯割りを作ることができます。
まず、鍋にそば粉と水を入れてそば粉を溶かし、沸騰させてそば湯を作りましょう。
湯飲みにそば湯を注いだら、上からそば焼酎を注ぎます。
ふわりと香るそばの香りを十分に楽しむことができるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こちらの記事を読んでいただくことで、そば焼酎の飲み方がおわかりいただけたと思います。
そば焼酎は様々な飲み方があり、どんな料理にも合う万能な焼酎です。
そばの風味を存分に楽しみながら、気分に合わせた飲み方をすることをおすすめします。
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